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ドガの怖い絵

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意識しないで不安な絵を描くゴッホ 意識しないである効果を生み出す そういう画家は結構いるみたいだ。
次は意識しないで怖い絵を描くドガの話をしよう 絵の題名はエトワール。僕がこの作品を始めてみた時、モネのようだと思った。実際この頃の印象絵画は光と影をテーマにしている様な作品が多いのかもしれない。たとえば、モネ、マネ、ドガ、シャガールなど。
モネは輪郭をはっきり描かないことによって、こぼれる様な光の美しさを表現した。したがって
モネの絵は近づいて見るべきではない。遠くから光が陽炎のように揺れ動く様な感覚を楽しむのが正しい見方だろう。
その表現をセザンヌは モネはただの目にしかすぎないが、しかし、何と言うすばらしい目だと批評したらしい
ドガも、そういう技法を取り入れて、バレリーナの動きと光と影を表現し、ぶれた写真の様な動きのある 躍動感のある絵画を描いた。ドガは後年目が悪くなるので 自然にそういう技法になったのかもしれないが。
それはともかく、ドガも見た目に美しい作品が多い。ココで紹介しているエトワールという題の絵も美しい絵だ。けれどそれならばドガのこの絵の何が怖いのか?

ここで、絵に関する批評の本を紹介しよう。
中野京子著、怖い絵 と言うタイトルの本が出ている。面白いのでおすすめの著作である。朝日出版社。
この本の中で、中野京子さんはいろいろな怖い絵の評価をしているのだが、このドガの絵の解説を見て、僕は結構驚いてしまった。
特に、このエトワールと言う絵 エトワールとはスターと言う意味らしい。この頃のバレリーナと言えば芸能人の様な存在だったのかと考えてしまう題名だ、しかし、とんでもなかった。なんと、バレリーナは当時貴族用の売春婦だったらしい。
この時代は、女性のスカートも膝が見える様なものはふしだらとされ、普通の女性は、くるぶしまで隠れるスカート以外履く事は無かった バレリーナはスカートの中身が見えるほど足を上げ、身体を回転させて踊る 今でこそバレイは芸術とされているが当時は売春婦で、踊り子は身体を見せつけ、男のパトロンを捜す。春を売る職業だったのだ。
絵の中央よりも、やや左あたりに、この絵には描く必要無いはずの人物が立っている。 美しさの追求だけなら、本来この人物は絵描くのに不要なはず。
なのにはっきりと黒い服を着た人物が描かれている。男の顔が緞帳の様な物で隠れているのでどんな表情をしているのか解らないが、踊っている少女を買った男であると推測される。 少女の表情は泣いているのか笑っているのかはっきりとわからない。実に微妙な表情である。表情を描かなかった理由は何なのか?
ドガは後年目を患いほとんど見えなくなってしまうらしいが、だから、少女の表情が描けなかったのか?
わざと描かなかったのか? しかし、彼女の首に巻かれたスカーフは
はっきりと描かれており男の方向になびいている。その色は男の服と同じ黒である。まるで、見えない首輪の鎖で男とバレリーナが繋がれているように絵描かれている
そういう男と女の関係をドガという画家は何の思想も無く平然と美しく描いている。そこが怖い。と中野さんは評価する。美しい絵だからこそよりいっそう怖さを感じる。なるほど言われてみれば納得と言う感じがする『怖さ』である