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STRANGER THAN PARADISE

ストレンジャーザンパラダイス  (1984) 僕はこの映画を24歳の時に見た計算になって、当時僕は独身だった。そのころ、この映画を劇場で、たしかに今の奥さんと見に行ったはずである ところがどうだろう?このブログを書く前に奥さんに『この映画ってたしか一緒にみにいったよね?』と聞いたのだが彼女は全く覚えていなかった。 この映画を見た当時は、新作にもかかわらず、ものすごく古い映画を見ているんだと思った。おそらくそれは昔のニューヨークが舞台になっていて、モノクロの映画だったからだろうと思う。ソフトハットをかぶった男ウイリー (この物語の主人公)の、ファッションも独特のレトロ感を出している。 この映画にはストーリーらしいとことがほとんど無い。終始、退屈な映画である。いや、単に退屈な映画ということではなく、退屈、ということを説明しているような映画のような気がする。 こういう映画はフランス映画に多いのだが、なんと、アメリカ映画なんだそう。 普通はアメリカ映画といえば、採算重視である。とにかくどうやったら大衆が面白ろがるか?インパクトのある映画になるか?ということを追求する傾向があると僕は思うのだが、この映画は退屈なシーンをつなぎ合わせて、『人生なんて所詮は滑稽で退屈なもんさ』って示されているような気になる。20091228214251 映画は主人公であるウイリーというハンガリー人とその従兄妹であるエバとの出会いから始まる。ウイリーは電話で叔母に頼まれて10日間イトコであるエバを預かることになる エバの登場シーンは、ジェイホーキングのスクリーミングの独特なボーカルをカセットポータブルプレイヤーから音を垂れ流しながらニューヨークのストリートを歩いてくるところから始まる。 それからは、エバと主人公の10日間の生活が始まるが、何にもないアパートの部屋で、退屈なテレビを二人で見たり、物憂げな日々が延々とつづく。何も起こらない日々をカメラは独特の間と音楽と、カットシーンで描き続ける。 10日後、結局、何もすることがないまま、なにも事件が起こらないまま。エバは叔母の元に帰っていく。 こんな風にこの映画には物語の進行というものがない 退屈な時間の連続があるだけ。 時々流れるジェイフォーキングの悲鳴のような叫び声のような奇妙な音楽が印象的だ。 監督はジヌジャームッシュという映画監督で、この人は普通の映画監督ならカットしてしまう何も役者が演技していない そして何の変哲もないシーンを数秒撮り続けたりする たとえば、主人公がベットの上で何もすることなく退屈にしているシーンだとか、セリフが終わって沈黙している場面。真っ黒な画面の挿入とか、そういう何もないシーンを意識してこの監督は撮っていると僕は思うのである。この意味のないシーンを撮とるという行為は、なんとなく人を不安な気分にさせる。   70726f647563742f32303133303231395f6664363563392e6a706567003235300000660066 主演に起用されているジョンルーリという人は多才な人で本業は俳優ではなくミュージシャンである。彼の音楽がこの映画に採用されているのだが、その音楽がまた、不安な気分にさせられる音楽で、バイオリンの泣くような不協和音の音がさらに見る人の不安を掻き立てる。 この映画は通常喜劇と紹介されているのだけど、僕はこの映画を喜劇とは思えない。確かにエバやウイリーや、友達との会話は滑稽で、ニヤリとするシーンもあるんだけど、この作品はどちらかというと、鬱患者が作ったような映画と思える。 さて、こんな風にして物語は進むが、エバがクリーブランドに帰ったのち、1年が過ぎる ウイリーとウイリーの友達は博打で稼いだ金の使い道を考え、思い出したように唐突に叔母のところに行きエバを訪ねる。そして、エバをフロリダのバカンスに連れ出してしまう。しかし、二人の男たちはエバを海辺のモーテルに放置したまま、博打に明け暮れ、戻ってくることはなかった。 エバは結局、何もすることがなく一人で海のモーテルで退屈な日々を過ごす。そうこうしているうちに、エバは海岸で麻薬の売人と間違われて見知らぬジャンキーから突然大金を渡される。エバは大金をネコババして一人クリーブランドに戻ろうとし、モーテルをはなれ、2人に置手紙を書いて飛行場に向かう。 戻ってきたウイリーたちはエバの置手紙に気づき、飛行場まで追いかけるが、エバは飛行機の都合がつかないまま元のモーテルに帰ってしまう。3人とも行き違いでバラバラになって、結局そこでこの映画は終わる。 でもこの映画、結構有名な映画で、それなりに人気があったようである。僕は鬱患者が作ったような映画と言ったが、モノクロームで昔のアメリカ(たぶん第二次世界大戦後のアメリカ)をそのシーンシーンに応じて写真家のポートフォリオの様にスタイリッシュに表現している映像はこの映画の救いだ。実際スタイリッシュな映画として人気があると評価している人もいるようだ。 奇妙な映画である バグダッドカフェも奇妙な映画だがこの映画はもっと奇妙だ。と思える